オリンピック賛歌

04.8.30

あぁーオリンピックが終ってしまった。
祭りのあとの寂しさよ。
前半の柔道、水泳、体操のメダルラッシュに沸いた。
ボールゲームはその割り振るわなかった。

期待されて勝った選手、負けた選手、いろいろあったがその中で
気になるのは競泳の山田沙知子だ。前回のシドニーも期待されながら
涙のインタビューだった。昨年の世界選手権も結果を残せなかった。
今年に入って短水路世界新。800MランキングNo1で臨んだアテネ。
結果はまたも予選落ちの惨敗だった。優勝したのは山田と同い年の
柴田亜衣だった。なんと言ってこのチームメートを祝福したのだろうか。
オリンピックの神様はなんとも残酷だ。彼女は水泳を続けられるだろうか。
もう一度彼女の活躍する姿を見たい。

これでいいのか日本の野球
ドリームチーム 長嶋ジャパン。金メダル至上命令で臨んだはずが
オーストラリアに連敗で結果銅メダル。敵はキューバだけとか言って
いたのに。一発勝負国際試合の経験のなさが露呈した。
日本は本当に金メダルを取るつもりだったのか。もちろん監督・選手
はそうだろうが。
各チーム2人とか、五輪期間中もペナントレースはやっているとか、
代表を送り込む主体はどこだったのか。どんどん国際経験を積まなけ
れば勝てないのにプロ野球はさらに合併して小さく閉じこもろうとしている。

観客が入らない大会だった。開会式は古代ギリシャの歴史絵巻は圧巻だった。
しかし肝心な競技会場は空席が目立つどころか空席の中にお客が
居る。状態だった。
体操競技はどの大会でも満席なのに2階席はほとんど誰もいなかった。
野球などはほとんど草野球のようだった。満員のドーム球場
(一部違うが)でナイターでやっている環境とはまるで違った。
バレーボールも日本戦の会場はがらがらで国内大会のあのばかばか
しいタレントバラエティーの如き雰囲気とは違っていた。
不振の原因はこのへんにもあったのか。

私の選ぶ今大会のベストシーンは野口みずきのインタビュー
「トップでこの競技場に入ってきた時どんな気持ちでしたか」の問いに
感極まって震える声で「幸せです・・・。」  目頭が熱くなった。 
見ている者もほんとに「幸せ」をもらった一瞬でした。
おめでとう野口みずき選手。
オリンピックのシーンの中で表彰式は最も感動するシーンだ。
バックに静かに流れる音楽が勝利者をたたえる。
勝った選手負けた選手様々な思いがこの瞬間に凝縮されている。

8月30日。21世紀最初のオリンピックは無事終了した。