ジングルベル

02.12.24

ジングルベルの日が今年もやって来た。
やっては来たが、なんとも盛り上がりに欠ける年の瀬だ。
商店街は一年で最も活気のある季節だったはずなのに。

「シングルベル、ジングルベル鈴が鳴る・・・今日は楽しいクリスマス・・」
この歌がとても好きだった。
昭和30年代から40年代、高度経済成長期の商店街。
ジングルベルの季節はそれは独特の雰囲気だった。
当時我家では両親がお花やさんをやっていた。まさに掻き入れ時で
連日10時ころまで店を開けていた。向かいの肉屋では鳥をぶらさげ
そのとなりのお菓子やでは店頭でケーキを売り、お菓子のいっぱい
入った赤い長靴がさも子供心を誘うかのようにつる下げられていた。
家路を急ぐ人々、その帰り着く先には温かい家庭が待っている。

ジングルベルの歌には今でも郷愁を誘われるのだ。