W6.日本敗戦

02.6.20

ひょんなことからチケットを購入して、急きょ宮城スタジアムへ行った。
上野駅で代表ジャージを買おうとするが売り切れ、
しかたなくジャパンブルーのTシャツを買う。遠かった。
生まれて初めてのワールドカップ。夢のようだった。
日本惜敗。本当に残念でした。
試合終了のホイッスル。ジワ〜と目頭が熱くなった。

結果には満足はしていない。勝てる試合だった・・とか。
しかし、今回対戦したどの国もFIFAランキグでは格上。
日本は今大会で実力以上プラスαの力を発揮できたのでは
ないでしょうか。
ベルギー戦あの鈴木のゴールによってワールドカップ自国開催
の呪縛から解き放たれたのだ。もし、あのゴールがなかったら・・・
恐ろしい。

日本はこの10年敗戦をステップに着実に強くなった。
初挑戦から40年以上土俵にも上げてもらえなかった。
ドーハの悲劇をへてフランス大会に初出場。結果は3戦全敗。
そして今回一気に1次リーグ突破。国内には戦前、
さも決勝トーナメント進出は確実かのような風潮があった。
ワールドカップで1点を取ること、1勝上げることがいかに大変なことか、
フランス大会で分かっていたはずだが。
宮城スタジアムで、前にいたいかにも軽薄な顔の男、トルコチームの
選手紹介の時、ことごとく両手を突き出し「ブー!!」。
後ろ頭を張り倒してやろうかと思った。

経験の足りなさは代表チームだけでなく、国民、サポーター全体にも言える。
着実に歴史を積み重ねることが重要なのだ。
それがサッカー文化になり、サッカー力(りょく・ちから)になっていく。

もう少し夢を見ていたかった。しかし、いきなりベスト8だ、ベスト4だ
などとは、ワールドカップの神様が許さなかった。
ベスト16。まだなにかが足りないと思えるところで負けたことが、
次へのステップになれる敗戦だと信じる。