W5.スター偏重の放送

02.6.16

一昨日の日韓決勝トーナメント進出の興奮覚めやらぬまま、
早くも決勝トーナメントが始まった。
初日の2試合は期待とは裏腹に退屈な試合だった。
ドイツ−パラグァイ戦。まずガラガラのスタンドに驚いた。
昨夜の韓国決勝トーナメント進出に騒ぎすぎて疲れてしまったかのようだ。
内容も眠くなるようなものだったが、終了間際に一点をもぎとり勝ち抜く
ところはいかにもドイツらしい。13大会連続ベスト8以上だなんて
信じられない勝負強さだ。

イングランド−デンマーク戦。日テレの放送。実況船越。
それだけで興味がさめていく。
以前から思っているのだが、民放のスポーツ中継はほんとにひどいもんだ。
あたかも前日に覚えたかの如き知識をこれ見よがしと披露し、
自らのしゃべりに陶酔する。
ゲームは流れているのに弁解がましくいつまでもしゃべっている解説者。
お笑いタレントがキャスターを勤め、およそその競技とは関係ない
ゲストを招いてやたらと騒ぐ。
この試合でも、とにかく「ベッカム.ベッカム」。ひたすら騒ぐ。
普段その競技に関心のない人までも引き込もうとすることであろうが、
その手法がスターの偏重やタレントの起用のお祭り騒ぎであるならば、
スポーツの持つ最も尊いモノ。感動、あこがれ、尊敬、崇高さ、夢
といったものがどんどん削ぎ落とされていくようだ。
自分のようにマニアックなスポーツファンとしては、ほとほとうんざりする。

NHKの山本浩アナが言っていた。
「伝える側が見る側の感動を奪ってはいけない」。
伝説のサッカー番組。「三菱ダイヤモンドサッカー」金子勝彦アナと岡野
俊一郎(現会長)の名コンビによる放送が懐かしい。その金子アナは
現在スカパーで現役だとか。
あぁ〜つくづくスカパーに入っておくべきだったょ。