close to the edge

01.10.10

たとえば・・・
のび太は隙をついてジャイヤンの股間をおもいきり蹴り上げた。
しばし悶絶したジャイヤンは怒り心頭。
「のび太〜徹底的にぶちのめしてやる〜。」
それを見ていた すねお、同情はしてみたものの、どうしたらいいのか
あたふたあたふた。
「すねお〜!!おまえもいっしょに殴るんだよ〜!!。」
「いっしょにやらないと、どうなるのかわかってんだろーなー!すねおー!。」
どらえも〜ん、なんとかしてくれよ〜。
・・・。


同時テロから1ヶ月、いよいよ先の見えない戦争が始まった。
なにやらとっても悪い方向へ進んで行きそう。
当初は6000人にも及ぶ人的被害と世界経済の中心、その膨大な有形、
無形資産の喪失という経済的損害。報復のオオナタが振るわれるのは
当然かと思われた。が、
しかし、そのオオナタが振り下ろされるアフガンはあまりにみじめだった。
20年に及ぶ内戦。200万人ともいわれる難民。大地には無数の地雷。
みんな「戦争しか知らない子供達」だ。
アフガニスタン 写真で見ると森林や耕地がまったく見当たらない、
不毛の荒野かまるで火星の衛星写真のよう。
ところがカブール、カンダハル紀元前2世紀ごろから歴史地図にその名
がある。東に漢、西にローマ シルクロードの中間都市ではないか。
仏教伝播の地、かの三蔵法師も訪れた地ではないか。
2000年以上さまざまな民族の十字路だった。まさに古今東西だ。
ニューヨークなどとは桁はずれの歴史じゃないか。

日本政府の対応は。連日「テロ支援法案」喧喧諤諤の国会審議。
メディア各局も連日同じような顔ぶれの解説者、軍事評論家が持論
を展開している、 小泉さん今回はどうも旗色が悪い。
どこかの中学生がTVで「日本はアメリカのパシリにならないでほしい。」と
ごもっとも。
「民間に任すものは民間に。」とさんざん言っていた。民間航空各社業績
がた落ちなのに片道3泊4日の自衛隊機 飛ばして、毛布200枚。その
途中で空爆が始まり、最終中継地デリー発 やや遅れたにもかかわらず、
定刻どうりにイスラマバード到着。「よく管理された式典だった。」
と誉められた。

もともと政権基盤の弱い小泉内閣。圧倒的な世論の支持率が生命線。
半年後、アメリカのパシリとなった小泉内閣 支持率急落、反対勢力
一気呵成。ともなれば、構造改革なぞ一気に吹き飛び、先行き不安から
株価暴落、失業率ついに10%。。。。。

「close to the edge」 なにか、とてつもない危機が迫っている。
アメリカはイラク、スーダンまでも攻撃するのか。とめどなく続く報復、
この戦争がイスラム世界対米欧の構図になってしまうのか。
1300年に及ぶイスラム世界とキリスト教世界の対決。
パキスタンで反米クーデターでも起きたら、“核”は誰の手に置かれるのか。

「待った待った。双方刀引け!。この喧嘩拙者が預か〜る。」
と小泉さんが割って入ったらどうでしょうか。
日本はそれが言える最もふさわしい立場の国ではないでしょうか。
目に見える国際貢献。
世界を「危機の淵」から救った日本の宰相。
世界史にその名を燦然と残すでしょう。

現実は大違い。この先どうなって行くでしょうか、誰にも分かりません。