デフレ・スパイラル

01.3.9

今年に入り大不況だ。昨年末 株価が14,000円を割り大変だと騒いで
いたのが今では12,600円 「金融3月危機」とか。金利が下がり借り手
には有利なはずが資金需要が無い。金利を下げて貸出しが減る。
小売も同じだ。物価はどんどん下がるのに、個人消費が伸びない。
酒のディスカウント店、家電製品のディスカウント店、ユニクロ、
極めつけが100円ショップ。ワンタッチの折り畳み傘、掛け時計、土鍋
まで100円で売っている。そんなことしていいのかよ。この国の産業は
空洞化していってしまうよ。買い手にとっては一見有りがたい。
しかしこうした価格破壊は自らの首も絞める。最近板橋区内でも
活況の部類に入る地元商店街で閉店していく店舗が目立つ。
価格破壊になじんだ目でこちらの店を見られることが困るのです。
2割引した価格は純売上25%アップしなければ取り返せない。
企業は業績が昨年実績を下回り、社員の給料も上がらない。
というより、なんとか固定費を減らそうとする。いつリストラされるか
分からない。
失業率が4.9%。将来に対する不安が、また個人消費を凍らせる。
ア〜!この悪循環。なにか戦後50年突っ走ってきた歪みというか、
乳酸みたいなというか、金属疲労というか、生活習慣病というか、
自民党森政権というか、糖尿病が進行したような状況は・・・・
これもすなわち因果応報なのだろうか。