グラディエーター

00.8.2

先日「グラディエーター」という映画を見た。
近頃年令と共に映画を見て感動することなど少なくなっていたのですが
この映画は期待に違わず、すごく良かった。面白かった。
歴史劇。近年この分野の作品はまったく少なくなってしまった。
地響きをたてて走る馬、圧倒される大群衆、巨大な建造物と街並み
豪華で重厚な衣装、音楽、そしてそこにおさまる俳優。
いかにもハリウッドの大作だ。そしてこの映画のみどころはなんといって
もすさまじいバトルシーンだ。ベンハーの戦車競争を思い起させる。
本当にスクリーン吸い込まれてしまうような臨場感。
剣で突き刺す。首が飛ぶ。血が吹き出す。おもわず目をそむけたくなる
ようなシーン。
映画で人殺しのシーンは無数にあるが、シュワルツネッガーや
ブルースウィルスの映画では人殺しがどこかゲーム感覚で恐怖や痛み
はあまり感じられない。娯楽作品として見てて楽しいのだか、ちょっと命
が軽いかな。ピストルと剣の違いか。

犯罪を犯した者の人権がやたら守られようとする現代社会。ローマ時代
の剣闘士には「人権」とはあまりにかけ離れた存在だった。
人間の長い長い歴史の中では人権が叫ばれるようになったのは極近年
なのです。
さてこの映画の評価はどうなのでしょうか。確かにあまり今向きとはいえ
ないようですが。
来年のアカデミー賞が楽しみです。