モハメド・アリの伝説 Part 「アーリ!ボンバイエ!」

99.10.20

最近モハメド・アリの娘がボクサーデビューしたそしてそれに刺激され
てか、あろうことか、アリが再びカムバックするという情報がある。
1974年10月アフリカのど真ん中で奇蹟が起こった。当時私は高校3年
受験を控え授業は午前中で終わりだった。その日は日直当番だった。
学級日誌にアリVSフォアマン戦の試合展開予想を夢中で書いた。
急ぎ家に帰り、テレビの前で固まっていた。フォアマンはあのジョーフ
レージャーをぶっ飛ばした。東京でジョーキングローマンを続いてケン・
ノートンを叩き潰した。戦う前から挑戦者は震え上がっていた。見ている
者をも恐怖にさせたボクサーはヤツしかいなかった。アリはどうなるんだ。
ところが、ところが試合は中盤にさしかかる。フォアマンのリズムがおか
しくなる。パンチが空を切ると体が流れる。明らかにオーバーペースの
スタミナ切れガス欠だ。私の書いた展開予想は現実味をおびてきた。
8R、アリはコーナーに詰まりながらジャブ、ストレートがあごを捕らえた。
フォアマンはゆっくりと右に回転しながらマットに沈んだ。アリは右ストレ
ートを振り絞ったまま、沈んで行くフォアマンを睨んでいた。
それは、65年ソニーリストンを沈めた時の挑発するパフォーマンスとは
対照的だった。「アーリ!ボンバイエ!アーリ!ボンバイエ!」
ボクシング史上最大の奇蹟が起きた瞬間だった。
興奮した私はその後しばらく受験勉強が手につかなかった。・・・part兇