原子炉はどうなんだ！
9910.13
東海村の事故から半月が経った。まだまだ不安は拭い去れない。
昨日スーパーに買物にに行った。野菜を買う時ついついどこの産地
か見る。気が付くと他のお客さんもチェックしているようだ。
小渕首相が東海村でメロンやおにぎりをパクついてもどれほどの意味
があるというのだ。
東海村はおろか茨城県全体がなにかとてつもない偏見にさらされ
ている。経済的打撃、近隣住民の精神的打撃、そしてなにより身体
への影響は。
唯、お気の毒としか言いようがない。しかしこの２週間で原子力、
放射線に関する知識が増えた。人間が１年間に自然界から浴びる
放射線は２ミリシーベルト。１シーベルトは１ミリシーベルトの１０００倍。
１シーベルト浴びると、倦怠感や吐き気をもよおし、３シーベルト浴びる
と皮膚に赤い斑点が出て、髪の毛が抜ける。４シーベルト浴びると半数
の人が数ヶ月で死ぬ。７シーベルト浴びると大半の人が数週間で死ぬ。
放射線には４種類ある。アルファ線、ベータ線は金属板やコンクリートで
止まる。しかし、ガンマ線、や中性子線はそれも突き抜ける。じゃあ原子
炉はどうなんだ。今回の事故は沈殿槽で臨界状態が起こったことによる。
本当にガンマ線や中性子線は漏れていないのだろうか。公表できない
数字があるのではないか。
日本のエネルギー事情の中で原子力は安定供給源としてなくてはなら
ない。原発、原子力というと、なにか遠ざけたいもの。見たくないもの。と
いった風潮がある。今回の事故を教訓として、国民一人一人がもっと原
子力に関心を持つことが再発防止の第一歩ではないだろうか。
遠い昔小学校の卒業の時の寄せ書きに私はなぜか「原子力」と書いた
ことを思い出した。
